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今週はNHKスペシャルで「激流中国」という特集をやっています。その初回は現代中国における格差に焦点をあてたものです。金銭的成功が人生の価値を決めるのではない、という本質はおいておくとして、現代中国における都市部富裕層(富人)と農村部貧困層(農民工=農村からの出稼ぎ工)の格差は相当深刻なようなのです・・・ 20世紀の壮大な社会主義や共産主義の実験は、21世紀を前にして資本主義に敗れましたが、それでも「絶対的な貧困」の救済には一定の効果がありました。現代中国には共産主義の影はもはやなく、20世紀で最も成功した社会主義国と揶揄される日本以上に、資本主義的な階層格差が目立っています。結果平等を社会主義、機会平等を資本主義の目指すものとすれば、現代中国はもはやそのどちらも存在しません。どちらもなければ、富める者はさらに富み、貧しい者はさらに貧しくなるというスパイラルが止まることはなくなります。 1年ほど前に見にいった真冬の上海は、クリスマスを超高級ホテルのレストランで盛大に祝う大家族がいる一方で、寒風の吹く路上で民族土産を細々と売ろうとする内陸出身の小家族を見かけました。階層は服装で一目瞭然です。デパートのアパレル売り場でレジの引き出しを開けたまま顔をもたれてウトウトしている女性店員には閉口しましたが、それでも都市部の有名デパート店員ですから恵まれた階層には違いありません。この格差を抱えたままの現代中国が、あと3,4年もすれば日本のGDP500兆円を確実に追い抜くGDPに成長する成長国であるという事実はどうにも不思議な感じがします。 日本でも社会格差が議論にはなりますが、制度的には上に登るはしごは用意されています。スタート地点を完全に平等にすることはどこの国や制度でも不可能でしょうが、はしごがないのとあるのではその違いは大きすぎるものです。格差は成長率を決めるとも言いますが、現代中国は格差に目をつぶり成長に賭けるのか、格差是正を目指し成長を止めるのか、さらに全く別の道を進むのかはわかりませんが、1年で大きく変わってしまう隣国、中国。しばらく目を離せないのは間違いないのでしょう・・・。 写真:キャノンパワーショットS40 2005年 上海 |
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